2月3、4日に巨人の宮崎キャンプを訪問する松井秀喜氏（40）に対し、チーム内から熱烈なラブコールが相次いだ。
30日、宮崎での1軍合同自主トレを打ち上げ。昨年のキャンプで臨時コーチを務めた松井氏から指導を受けた大田、宮国、中井、辻は、サプライズでの再指導を熱望。
ドラフト1位・岡本和真内野手（18）＝智弁学園高＝も対面を心待ちにした。1日のキャンプインを前に、歓迎ムードが高まってきた。

ゴジラの一番弟子は感激の面持ちだった。2月3、4日に松井氏の宮崎キャンプ訪問が決定。大田は目を輝かせた。

「来ていただけるのは本当にうれしいです。張り切って、違う自分を見せるのではなく、いつも通りにしっかりとやって、松井さんに『変わったな』と思われたいです」

松井氏を臨時コーチに迎えた昨年のキャンプ。伸び悩み、2軍スタートに甘んじた大田は、右腰を意識した軸足打法を伝授された。
宮国、中井とともに強化指定選手としてグラウンドはもとより、食事の席でも一流のメンタルを注入された。居残り特打では打撃投手・松井コーチと“対戦”。86球でバットを2本へし折られたが、8本のサク越えを放った。

ゴジラ効果は計り知れなかった。大田は変わった。昨季終盤は好調を維持し、リーグV決定後には4番も務めた。キャンプで松井氏が打撃のポイントなどを記したメモを「宝物です」と1年間読み続け、原監督から今季の主砲候補に挙げられるまでに成長した。
目の前でプレーするのは、松井氏が視察に訪れた昨年4月1日のイースタン・日本ハム戦（G球場）以来。進化した姿を見せる。

今回の松井氏の宮崎再上陸は臨時コーチとしてではなく、あくまでOBとしての視察になる。
それでも宮国が「いろいろ聞いてみたいです」と言えば、中井は「チャンスがあれば、気づいたことを言ってもらいたいです」と前のめり。
昨キャンプ、2軍ナインで唯一、松井氏に自ら質問した辻は「聞く機会があれば、去年との変化を言ってもらえたら自信になります」と心待ちにした。
昨年と違い、今年4人の門下生はすべてキャンプ1軍スタート。直接指導が実現する可能性も十分だ。

28日から宮崎で行われた1軍合同自主トレは、この日で打ち上げ。大田もフリー打撃では痛烈なライナーをはじき返し、状態の良さを見せつけた。
31日には原監督ら首脳陣、腰痛のため都内で練習していた坂本らが宮崎入りし、いよいよキャンプが始まる。4番を巡る競争、外野の定位置争いは激烈だが、攻守で一流を目指す決意は揺るがない。

「自分がどういう野球をやりたいのかを明確にして、信念を持ち、それを貫いて結果を出していきたいです」と大田。ゴジラとの再会を、4番奪取への足がかりとする。

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